グリコ パモナ濃縮ジュース [その他メジャーブランド]
グリコ パモナ濃縮ジュースの瓶です。
パモナは、1959年にグリコより発売された飲料で
ナチュラルオレンジ、オレンジ、サワードの3種類のフレーバーがあったようです。
ナチュラルオレンジが一般的なオレンジジュースで、
サワードが乳性飲料。
オレンジは、ナチュラルオレンジとサワードのミックスだったようです。
当時としては珍しかった缶入りで発売され、
上部についたポリキャップをめくると、缶切り(当時はプルトップがまだなかった)と
丸まったストローが出てくるという、画期的な商品でした。
しかし、そう長くは続かなかったようで
1960年代のうちに姿を消しています。
その後は、1980年代にアイスの商品名として復活するものの
こちらも長続きはしませんでした。
さて、本日ご紹介しているのは缶ではなく瓶。
どうやら濃縮タイプは瓶で売られていたようで
こちらはオレンジ・パイン・アップルの3種類のフレーバーが
あり、1本300円という価格だったようです。
1961年にはCMも放映されていました。
ただ気になるのは、そのCMで使われていた瓶の形状とは
形が異なっていることです。
CMでは、もっと寸胴な形状の瓶が使われており
今回ご紹介したロケット型のものとは全く異なるものでした。
見づらいですが、下部には「GLICO's POMONA」のエンボスがある。
【グリコ パモナ濃縮ジュース 千葉県安房郡にて入手】
シュウェップス トニックウォーター 181ml [その他メジャーブランド]
シュウェップス トニックウォーター 181mlボトルです。
シュウェップスは、ドイツのジュネーブにて
発明家のヨハン・ヤコブ・シュヴェッペ(Johann Jacob Schweppe)が
炭酸水を製造する機械を開発しシュウェップス社を創業したのが始まりです。
中でもこのトニックウォーターは最古の清涼飲料水と言われており
なんと1771年から販売されているとのことです。
その後ロンドンに移転し、現在に至るまで世界中の国々で販売されていますが
日本では1980年代にアサヒビール社が販売を開始したのが最初、
という説が一般的に知られているようです。
ところがこの画像の瓶は1973年の銘があり、
どうもこのアサヒビール社がライセンスを取得する以前に
日本で流通していたもののようです。
どこのメーカーが出していたのかは不明ですが、
どなたかご存知の方はいらっしゃいますでしょうか?
ちなみに瓶の反対側にはカタカナで「シュエップス」と書かれており
これもアサヒビール社がライセンスを取得してから現在に至るまでの
「シュウェップス」という表記とも異なっています。
なお、現在はアサヒビールからコカ・コーラ社に販売権が移っておりますが
コカ・コーラ社はすでに「カナダドライ」ブランドで
トニックウォーターを販売しているため、2つのブランドが共存することになります。
この背景には、米国でシュウェップス・カナダドライ・ドクターペッパー・7UPが
メーカー統合により同じメーカーで生産されていることもあるようです。
追記:アサヒがライセンスを取得する前、1962年から1974年にかけて
日本ソフトドリンク社がライセンスを取得し
日本で販売していたことがわかりました。この瓶はその当時のものでした。
【シュウェップス トニックウォーター 181ml 神奈川県横浜市にて入手】
スカール 200ml [その他メジャーブランド]
スカール 200mlボトルです。
スコールではありません、スカールです。
二番煎じの製品は世の中に数多くあれど、
ここまでのものはなかなか珍しいんじゃないでしょうか。
しかも、それを生んだのがあのヤクルト社というから驚きです。
こうした例は、コーラの缶はどこの会社のものも赤色、
スポーツドリンクの缶は青色・・・といった具合に
決して珍しいものではありません。
しかし、皮肉なことにそのどれもが
結果的に本家のブランド力の強さをより強調してしまっています・・・。
スカールも1970年代の発売後、そう長続きはしませんでしたが
本家のスコールは現在もそのままのデザインで継続して販売されています。
【スカール 200ml 茨城県ひたちなか市にて入手】
スコール 200ml [その他メジャーブランド]
スコール 200mlボトルです。
スコールは、宮崎県の南日本酪農協同が1972年に発売した乳性炭酸飲料です。
カルピスソーダやアンバサと同じカテゴリーの飲料ですが
そのどれよりも早く発売されたのがこのスコールです。
乳性炭酸飲料の草分けとして、メジャーなメーカーに一歩も引けを取らず
今でも西日本を中心に絶大な人気を誇るブランド力には脱帽です。
スコールとは、デンマーク語で「乾杯」の意味で
ロゴマークの白い十字は、南十字星を現しています(南国のメーカーならではの発想です)。
キャッチコピーとして「愛のスコール」を用いており
缶やペットボトル製品の側面にはこのキャッチコピーがデザインされています。
現在ではペットボトルでの流通がほとんどですが、
この200ml瓶も西日本で細々と流通し続けているようです。
ちなみに写真のボトルは1970年代当時のものですが
中身がすっかり分離し、乳性の部分が沈殿してしまっています・・・。
【スコール 200ml 静岡県沼津市にて入手】