ツクバ スペシャルドリンク 200ml [その他マイナーブランド]
ツクバ スペシャルドリンク 200ml瓶です。
ツクバスペシャルドリンクは、茨城県石岡市にある筑波乳業の製品です。茨城県内はもちろんのこと関東一円で瓶が見つかることから、かなり広範囲に渡って販売網を有していたものと思われます。現在では業務用乳製品や一般向けのアーモンドミルクのメーカーとして存続しています。
スペシャルドリンクという気になる名称ですが、一体どんな味のする飲み物だったのでしょうか??
ロゴ部分のアップ。
【ツクバ スペシャルドリンク 200ml 神奈川県伊勢原市にて入手】
パンチジュース(川崎飲料) 200ml [その他マイナーブランド]
パンチジュース(川崎飲料) 200ml瓶です。
「パンチ」と名乗る飲料は当時様々なメーカーから出ていたようですが、これは川崎市の川崎飲料の製品で、神奈川県全域にわたり広く出荷されていたようです。ジュースと名乗っていることから、うそつきジュース問題が勃発する前の1960年代の製品と思われます。
川崎飲料では現在でもラムネや統一ブランドである「パレード」を生産しています。かつてはコーヒー牛乳やメロンソーダなど複数のフレーバーのパレードを製造していましたが、現在では居酒屋で割材として用いる無糖炭酸のみの製造となってしまいました。数少なくなったリターナブル瓶飲料の生産メーカーとして、これからも末長く愛され続けてもらいたいものです。
【パンチジュース(川崎飲料) 200ml 神奈川県伊勢原市にて入手】
ペンギンソフトドリンク 200ml [その他マイナーブランド]
ピープルソーダ 210ml [その他マイナーブランド]
ピープルソーダ 210ml瓶です。
ピープルソーダは、赤羽にあった福水社が製造していた飲料です。福水社では「ピープル」ブランドで幅広く商品展開していたようで、以前紹介したピープルシー、ハイピープルも同社の製品と思われます。都内を中心に、関東近辺に幅広く出荷していたようです。この瓶は1960年代〜1970年代にかけてのものでしょうか。
参考:ピープルシー 210ml瓶
https://me-young-sitter.blog.ss-blog.jp/2021-02-09
参考:ハイピープル 210ml瓶
https://me-young-sitter.blog.ss-blog.jp/2010-01-04-2
福水社は、その後社名まで「ピープル」に変更し、神奈川県に工場を設立し、90年代に流行した杜仲茶や健康飲料を全国に出荷する等、大規模経営に乗り出していたようですが現在ではその名を見かけません。
【ピープルソーダ 210ml 神奈川県伊勢原市にて入手】
キンスイ 200ml [その他マイナーブランド]
大日本ジュース ネオン 200ml [その他マイナーブランド]
大日本ジュース ネオン 200ml瓶です。
大日本ジュースは、小田原市の山崎鉱泉所が出していた飲料です。
1921年創業の老舗で、現在は富士ボトリングと名を変え
近隣の大井町に移転した上で、現在でも飲料製品を製造しています。
大日本ブランドは既に終売しており、大手メーカーの委託品や
足柄聖河ブランドを中心とした天然水の製造が中心のようです。
大日本ジュースは、神奈川県を中心に関東地区〜静岡県東部にかけて
1960年代前後に出回っていたものと思われます。
お膝元の神奈川県では広範囲で発見例があるほか、
千葉県、静岡県でも見られることから、比較的広範囲に出荷していたようです。
今回ご紹介している瓶は、大日本ジュースの中でも
「ネオン」の表記が入るパターン。
ネオンの表記が入らないものは青ラベルと赤ラベルが確認されていますが
ネオンの表記が入るものは今のところこの青ラベルのみ確認しています。
両者の違いは一体何だったのでしょうか?
参考:大日本ジュース(ネオンの表記が入らないもの)
https://me-young-sitter.blog.ss-blog.jp/2010-04-26
▲ネオンの表記が入るロゴ部分のアップ。
瓶自体は、よくあるFresh Drinkというエンボスのある汎用瓶かと思いきや
意匠登録もしてある山崎鉱泉所のオリジナル瓶であることが特徴です。
▲胴部にはDAINIPPONのエンボスが入る。
【大日本ジュース ネオン 200ml 神奈川県横浜市にて入手】
ゴールドハニー 200ml [その他マイナーブランド]
ゴールド 200ml [その他マイナーブランド]
ゴールド 200ml瓶です。
ゴールドは、八王子市にあった
ゴールド飲料商事が製造していた飲料です。
昭和50年代までは製造が続けられ、
会社自体もラムネのメーカーとして近年まで存続していたようですが
Google Mapで確認する限りでは、その場所は現在は住宅になってしまっています。
八王子市を中心に出荷していたと思われ、
観光客の集まる高尾山周辺では
ハイキングのお供としてよく飲まれていたようです。
姉妹品に「ゴールドハニー」という製品もありましたが
ともにどんな飲料だったのかは不明です。
参考:ゴールドハニー
https://me-young-sitter.blog.ss-blog.jp/2021-08-07-1
この瓶の大きな特徴は、ロゴ部分が印刷ではなく
シール貼りになっていること。
ただしこれはコストを抑えるために末期の瓶のみに見られた措置だったようで
もともとはきちんとしたプリント瓶でした。
本来はこのようにきちんと印刷されている。
(背面が大きく割れていたので拾っては来ませんでした・・・)
【ゴールド 200ml 東京都八王子市にて入手】
ウイン・コーラ [その他マイナーブランド]
ウイン・コーラ瓶です。
ウイン・コーラは、日米通商公社により1952年に発売されたコーラ飲料です。
当時、コカ・コーラもペプシコーラも
進駐軍向けに細々と生産されていたに過ぎず、
一般への流通はコーラ原液の輸入が解禁される
1950年代後半になってからです。
ウイン・コーラはその先陣を切って一般向けに発売されたコーラで
「美と健康の世界の飲料」「南国的な情緒の味覚が夢を誘ふ」
「美と健康の果油飲料」「本邦唯一の純良コーラ」などの
キャッチコピーで、幅広く広告展開もしていました。
あのコカ・コーラやペプシコーラに先んじて、
コーラ原液の輸入の壁をどうやっていち早く乗り越えたのかは不明ですが
コーラに似せて香料だけで味付けされた粗悪品が多く出回る中で
このウイン・コーラだけはきちんとしたコーラ原液で作られていたようです。
「本邦唯一の純良コーラ」のキャッチコピーはまさに偽りなし、でした。
1955年には、コカ・コーラとペプシコーラに対し
2年にわたる商標訴訟を繰り広げ見事に勝訴し、
コカ、ペプシの大規模資本を除いては
当時世界初となる商標登録を勝ち取っています。
ところが、そのコカ・コーラやペプシコーラが
1960年代に入りいよいよ急速に普及すると
一気にシェアを失い、1966年には撤退をしてしまいました。
純国産コーラブランドの、わずか14年の儚い夢でした。
ロゴ部分と胴部のアップ。
本来であれば赤いロゴが印刷されているが、
すっかり剥げてしまっている。
【ウイン・コーラ 千葉県安房郡にて入手】