チェリオ ブログトップ

チェリオ 296ml エンボス瓶 [チェリオ]

DSC_1072.JPG

チェリオ 296ml エンボス瓶です。

チェリオは1965年の発売以降
赤と白の2色印刷ロゴの瓶や、赤のみの1色印刷ロゴの瓶を使用してきました。
ところが、その定説を覆すエンボスロゴの瓶が存在していました。

私も山中で発見した時は印刷が剥げたチェリオ瓶か・・と思いましたが
そこにはまさかのエンボスロゴ。
未知の瓶の発見に、非常に驚いてしまいました。
底部には「67」の刻印があることから、1967年製です。

チェリオ本社にも問い合わせをしてみましたが、
チェリオ側にもこのような瓶の製造記録は残っていないとのこと。
担当の方も驚いていらっしゃいました。

そこから推測するに、この瓶が作られた可能性として以下が考えられます。

①試作瓶
 チェリオの国内販売に際し、試作された瓶である可能性。
 試作してはみたものの、ロゴの視認性が良くなく
 最終的には印刷瓶に切り替えて発売された。
 何らかの事情でその試作瓶の一部も市場に出回ってしまった。

②印刷瓶の供給不足による緊急生産瓶
 この瓶が生産された1967年前後は、コカ・コーラの需要が急拡大した時期。
 大量の瓶の発注に対しコカ・コーラの瓶の印刷が間に合わず、
 1964年〜1968年に印刷の必要のないエンボス瓶が緊急生産された。
 その影響でチェリオも印刷瓶が作れず、やむなくコカ・コーラ同様に
 エンボス瓶を緊急生産した。

瓶の製造年が1967年であることから、
①の発売時における試作瓶である可能性は低いですが
この謎の瓶について何かご存知の方がいらっしゃれば、情報をお待ちしております。

DSC_1073.JPG
DSC_1074.JPG
▲ロゴ部分のアップ。

DSC_1075.JPG
▲下部には「296ML.入」の表記あり。
 コカ・コーラの同時期のエンボス瓶にも、同様の表記がある。
 「ML」を大文字で表記するのは1967年までは
 どのメーカーでも一般的でしたが、1968年頃より小文字表記が主流に。
 但し、チェリオでは1980年代になっても大文字表記を使う例もありました。

DSC_1076.JPG
▲見づらいですが、「67」のエンボスがある。
 エンボスが甘く、見方によっては「57」や「62」にも見えるが
 そもそもチェリオが1965年発売なので、その可能性は薄そう。

【チェリオ 296ml エンボス瓶 神奈川県足柄下郡にて入手】
nice!(0)  コメント(3) 

チェリオ ワンカップ瓶 [チェリオ]

DSC_1071.JPG

チェリオ ワンカップ瓶です。

今回は一風変わった瓶のご紹介です。
お酒のようなワンカップ瓶ですが、そこには確かにチェリオのロゴ。
1970年代〜1980年代頃のものと思われますが
リターナブル瓶や缶の他に、こんな飲料も出していました。

向かって左側の瓶には「オレンジ 果汁50%入り」の表記があり
果汁分の多い飲料や果肉クラッシュ飲料をこのような容器に入れていたようです。
東京地区では、チェリオとカナダドライの販売元が同じだった時期がありました。
カナダドライでも同様のワンカップ入りの果肉クラッシュ飲料を1975年に発売しており
同じものをチェリオブランドでも出したものと思われます。

それまでの重たいリタナーブル瓶よりも軽くコンパクトだったので
登山やハイキングのお供としてよく用いられていたようです。
そのせいか、山で見つかることが多いです。

【チェリオ ワンカップ瓶 神奈川足柄下郡・神奈川県秦野市にて入手】
nice!(0)  コメント(0) 

チェリオ 200ml 関東地区 [チェリオ]

DSC_0778.JPG

チェリオ 200ml 関東地区で流通していた瓶です。

チェリオは一般的な296ml瓶の他に
200ml瓶も製造していましたが、
中京地区と関東地区で瓶のデザインが異なっていました。

今回ご紹介しているのは関東地区の瓶で
山の絵が描いてあります。
1980年代〜1990年代にかけて流通していたようですが
末期は他社に転用されて、炭酸水やサワーの瓶として
出回っていました。

【チェリオ 200ml 関東地区 神奈川県横浜市にて入手】
nice!(0)  コメント(0) 

チェリオ 200ml 中京地区 [チェリオ]

MDSC_0107.jpg

チェリオ 200ml 中京地区のボトルです。

チェリオ296mlボトル同様、
チェリオの本社がある中京地区のみで流通しているボトルです。
オレンジ、レモンライム、イチゴソーダ等のフレーバーがあります。

1990年代以降に登場したと思われ、そこまで歴史があるボトルではありません。
しかし、それ以前はミリンダの瓶にチェリオのロゴを
リプリントして使用していたという記録があります。
(中京地区ではミリンダとチェリオの販売会社が同じだったようです。)

ちなみにこのボトルの王冠のデザインは
末期のミリンダの王冠と同じデザインで
当時のチェリオとミリンダの繋がりを垣間見ることができます。

【チェリオ 200ml 中京地区 愛知県名古屋市にて入手】

チェリオ 320ml ワンウェイ瓶 [チェリオ]

MDSC_0106.jpg

チェリオ 320ml ワンウェイ瓶です。

1990年代以降、静岡地区以東のチェリオの瓶といえばこれでした。
以前は静岡以東でもリターナブル瓶が流通していましたが
営業網が関西や名古屋地区と異なり脆弱だったこともあり
瓶の回収が困難になってきたことで1992年に登場したのが
このワンウェイ(使い捨て)の320ml瓶です。
通っていた高校の前にあった駄菓子屋にも置いてあり、よく飲んでいました。

通常ならば缶やペットボトルに移行するところを
頑なに瓶で貫き通したのはチェリオらしいところ。
しかし、その後ペットボトルのチェリオが登場し
この320mlボトルも2000年代中頃には姿を消してしまいました。

このタイプでは、グレープ、オレンジ、メロンソーダ、
レモンスカッシュ等のフレーバーが発売されました。
写真を見てわかる通り、合成着色料たっぷりのドぎつい色をしています。
ペットボトル版のチェリオでは時代の流れを受けて天然着色料に変更されていますが
やっぱりチェリオといえばこの色ですね(笑)

【チェリオ 320ml ワンウェイ瓶 静岡県富士市にて入手】



チェリオ 296ml 1色印刷瓶 [チェリオ]

MDSC_0102.jpg

チェリオ296ml 1色印刷の瓶です。

チェリオのリターナブル瓶といえばこの赤色の1色印刷のロゴの瓶でした。
白と赤の2色印刷の瓶が1980年代前半までは主流で、
その後この1色印刷の瓶に入れ替わっていったようです。
容量の表記が「296ml」と表記された物の他に
「296ML」という大文字表記の物もあります。

かつては広い地域で見られた瓶で、自動販売機でも展開されていましたが
瓶の回収の困難さから次第にリターナブル瓶が敬遠されるようになり
関東ではいち早く消えてしまいました。
(関東では1992年より320mlの使い捨ての瓶になりました。)

その後は、名古屋を中心とした中京地区のみの販売となっていましたが
ついに2020年をもって、このリターナブル瓶も終売となってしまいました。
この写真の「チェリオアップル」は
リターナブル瓶でしか出会えない貴重な味でした。

【チェリオ296ml 1色印刷瓶 愛知県名古屋市にて入手】

チェリオ 296ml 2色印刷瓶 [チェリオ]

MDSC_0105.jpg

チェリオ296ml 2色印刷の瓶です。

1965年(諸説あるものの公式見解は1965年の模様)、
コカ・コーラ社のファンタの成功をみて
チェリオがセブンアップ社から発売されました。
ファンタと同じく、グレープ・オレンジが中心の無果汁炭酸飲料ですが
アップルやメロンソーダなどの味もあります。
セブンアップ社からの販売ということで、セブンアップや
地域によってはペプシコーラ、ミリンダ、スコールと併売されていました。

チェリオといえば、中高生の飲み物という印象が非常に強いです。
通っていた高校の前にあった駄菓子屋で売っていて
よく飲んでいたというのもありますが、
チェリオの特徴はなんといってもその割安感でした。
200mlの他の瓶入り飲料に比べて、296mlの大容量が同じ値段で買えたので
特に中高生にもてはやされたのでしょう。

かつては王冠の裏に「当たり」「はずれ」等の記載があり
当たるともう1本もらえる特典も中高生をとりこにしました。

写真のようなロゴが赤と白の2色印刷になっているものが
発売当初〜1980年代まで流通し、
容量表記の「296ML」「296ml」の大文字小文字の違いや
「炭酸飲料・無果汁」表記の有無など、年代によって
いくつかのバリエーションがあります。
ちなみに画像の瓶は1979年製です。

1980年代前半より、赤色のみの1色印刷瓶に徐々に代わっていきましたが
こちらも表記にいくつかのパターンがあります。

発売以来、55年にわたってほとんどその姿を変えずに愛されたチェリオですが
このリターナブル瓶も徐々にその販売地域を縮小し
近年では名古屋地区のみでの販売となっていました。
ところが時代の波には勝てず、ついに2020年にその姿を消してしまいました。
(現在はペットボトルを中心に販売)

【チェリオ296ml 2色印刷瓶 静岡県沼津市にて入手】



チェリオ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。