ボルド 200ml [戦前の瓶(メジャーブランド以外)]
ボルド 200ml瓶です。
ボルドは一つ前のページで紹介した通り、
大倉任三郎商店(後の大日本ボルド商行、大倉商店)が製造していた
ぶどうの炭酸飲料です。
この写真の瓶は、大倉商店名義で製造されていた
1950年代のものと思われます。
(戦後の瓶ですが、戦前に隆盛を誇ったブランドであることから
あえて戦前の瓶のカテゴリに分類しました)
戦前は数多くの広告展開もしており
それなりに有名だったものと思われますが
戦後は外資も含む各種飲料メーカーの参入・乱立により
1960年前後で姿を消してしまったようです。
参考:昭和初期のボルド
https://me-young-sitter.blog.ss-blog.jp/2021-04-14
【ボルド 200ml 千葉県安房郡にて入手】
ボルド 340ml? [戦前の瓶(メジャーブランド以外)]
ボルド 340ml?瓶です。
ボルドは、現在の日本橋茅場町にあった
大倉任三郎商店(後の大日本ボルド商行、大倉商店)が
製造していたぶどう味の炭酸飲料です。
発売されたのは明治末期〜大正初期と思われますが、
この写真の瓶は大日本ボルド商行名義で販売していた
昭和初期のものと思われます。
(大正時代は大倉任三郎商店、戦後は大倉商店名義だった模様)
参考:戦後の大倉商店時代の瓶
https://me-young-sitter.blog.ss-blog.jp/2021-04-14-1
胴部には右書きで「大日本ボルド商行」の社名と
「東京市日本橋區亀島河岸」のエンボスがあります。
ボルドの発売元の大倉任三郎氏は、花柳界にも縁があったようで
大正11年にはなぜか大倉任三郎商店の広告部名義で
全国の花柳界についてまとめた書籍を出版しています。
また、このボルドをテーマにした謡曲を作り
花街の宴席で芸妓に歌わせたりするなど
ユニークな宣伝も行なっていたようです。
それにしても、なんともド派手な模様の瓶!
姉妹品として、メリーサイダーという透明サイダー飲料も
出していたようですが、そちらの瓶は特に模様のな
いたってシンプルなものだったようです。
【ボルド 340ml? 千葉県安房郡にて入手】
グラペット 200ml [マイナー米国ブランド]
グラペット 200ml瓶です。
グラペットは、米国のアーカンソー州カムデンという街で
1940年に発売開始されたぶどう味の炭酸飲料です。
姉妹品として、オレンジ味の「オランジェット」、
レモン味の「レモネット」も存在していたようです。
その後、盛衰を繰り返しながら2000年まで存続していたものの
現在では買収され終売となっているようです。
日本国内では1950年代に販売が開始されたものと思われます。
本土では岸野飲料が、沖縄では合資会社グラペットが
米国本社より販売権を得て展開をしていたようです。
その後、1960年代には早くも姿を消しているようです。
競合するファンタに負けてしまったのでしょうか。
ロゴのアップ。この瓶では消えてしまっているが、
本来はロゴ周りに赤い輪の絵柄があったものと思われる。
「Thirsty or Not」というキャッチコピー。直訳すると
「喉が渇いているかどうか」。
意訳すると「君の喉は渇いていないか?」といったところか。
裏面には何やら細かい能書きがたくさん・・・
下部には岸野飲料の表記も見られる。つまりこれは本土で出回っていた瓶。
沖縄で出回っていた瓶は、そもそも形状が異なる模様。
【グラペット 200ml 千葉県安房郡にて入手】