コカ・コーラ180ml 1940年代〜1950年代 透明瓶(初代) [コカ・コーラ]

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コカ・コーラ180ml 1940年代〜1950年代の透明瓶(初代)です。

この瓶はまだ一般大衆向けにコカ・コーラの国内販売が許可される前、
終戦後に駐留していた米軍向けに細々と製造していた頃の瓶です。
国内で初めて製造されたコカ・コーラということになりますが
瓶自体はアメリカからの輸入品だった模様。

コカ・コーラといえばジョージアグリーンと呼ばれる緑色の瓶なのですが、
戦時中の混乱期や、緑色の瓶の生産が追いつかないときは
ごく僅かにこのような透明瓶が製造されていました。

参考:同時期の緑色の瓶(2代目)
https://me-young-sitter.blog.ss-blog.jp/2021-02-21-1


そもそも戦後の在日米軍向けで一般にはほとんど出回っていなかったこと、
そのうえ希少な透明瓶ということで、見つけるには相当難易度が高い瓶です。
ある山中で、同時期の緑色瓶が大量に
転がっているのを見つけただけでも奇跡なのに
その中に1本だけ透明なこの瓶を見つけた時は歓喜しました。


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ロゴ部分のアップ。

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胴部には1946年製造の刻印。
まさに終戦直後の物資不足の最中に製造されました。

【コカ・コーラ180ml 1940年代〜1950年代 透明瓶(初代) 千葉県安房郡にて入手】

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ローヤルクラウンコーラ 8オンス [サントリー]

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ローヤルクラウンコーラ 8オンス瓶です。

ローヤルクラウンコーラは、
コカ・コーラ、ペプシコーラに次ぐ
世界第3位の売り上げを誇るコーラブランドです。

1934年に米国で販売が開始され
(ローヤルクラウンという商標自体は1905年に
ジンジャーエールの商標としてすでに存在)、
日本では壽屋(現サントリー)が
1961年のコーラ原液の一般向け輸入解禁とともに
販売権を取得し展開を開始しました。

当初、この8オンスサイズで販売されましたが
2年後の1963年に壽屋がサントリーに社名を変更するとともに
6.5オンス(192ml)瓶になり小さくなりました。

CMに加山雄三を起用したり、全国各地に看板を設置するなど
宣伝にも力を入れましたが、日本国内での販売は思うようにいかず
コカ・コーラやペプシコーラの躍進の陰に隠れて
1972年にサントリーは国内での販売から撤退。

その後、富山のトンボ飲料や北海道の小原商店など
地方の中小メーカーが販売権を取得し
ローカルブランドとして細々と生き延びました。
これらの地域では、それなりにメジャーなコーラとして
人々の記憶に残っているようです。

1989年になると、当時のポッカコーポレーションが
缶コーラとして再び全国区での展開をしますが
これも1996年には再度撤退となり、
その後国内では展開されていません。

【ローヤルクラウンコーラ 8オンス 千葉県安房郡にて入手】
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三ツ矢サイダー 1880年代?〜1921年 [アサヒ]

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三ツ矢サイダー 1880年代?〜1921年の瓶です。

言わずと知れた老舗ブランドです。
三ツ矢サイダーは、兵庫県川西市に存在した平野鉱泉を用いて
三菱財閥系の三菱商会が1884年(明治17年)に
「平野水」という名で製造をしたのが始まりです。

その後1899年に三ツ矢印を商標として登録をしますが、
平安時代、源満仲が住吉大社のお告げに従い
3本の矢を放ったところ、この平野の地に刺さり城を建てたことが
三ツ矢サイダーという名の由来です。
その歴史はもうすぐ140年、
現在残る日本の清涼飲料水の中でも屈指の長い歴史を誇ります。

今回ご紹介する瓶は、その発売当初にごく近い明治時代〜大正時代に作られた瓶です。
その当時の販売主体は三ツ矢平野礦泉、帝国礦泉へと代わり
1921年に会社が日本麦酒礦泉に買収されるまで
この瓶が使用されたものと思われます。

1921年以降の日本麦酒礦泉時代の瓶はこちら
https://me-young-sitter.blog.ss-blog.jp/2021-01-03-1


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瓶の底には三ツ矢マークのエンボスが。
このエンボスのパターンは時代によって何種類か存在しているようです。


とある山中で、木の根元にふと輝く緑の光を見つけ
数十年もその根に取り込まれていた瓶を引っ張り出してみると
この三ツ矢サイダー瓶が出てきました。
廃棄されて100年以上経っていたものと思われますが
うまく木の根に取り込まれたことで、奇跡的に
土中深くに埋もれることがなかったのかもしれません。
私が持っている瓶の中で、最も古い瓶です。

【三ツ矢サイダー 1880年代?〜1921年 千葉県安房郡にて入手】

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ハルマジュース 200ml [その他マイナーブランド]

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ハルマジュース 200ml瓶です。

ハルマジュースは、千葉県富津市にあった須藤飲料工業所の製品です。
南房総ではそれなりにメジャーだったのか
比較的よく出てきます。

「ジュース」という名称が使われているので
1960年代後半のいわゆる「うそつきジュース」問題の前に
発売されていた瓶でしょう。
「うそつきジュース」問題以降、ジュースという名称は
100%ジュースのみでしか使用できなくなってしまいます。

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オモテとウラで、ロゴデザインが異なる珍しい瓶です。

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別のロゴのものもあります。こちらの方が少し古そうです。

【ハルマジュース 200ml 千葉県安房郡にて入手】
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